ちょっと思い立ったのでカメラメーカーごとの傾向を考えてみました。
但し業務用・大判センサーの物に限る❗️
そもそもこんなことを考えるのは自分がCanon C100とかSony FS5みたいな軽くて小さいカメラをずっと欲しいと思っているのに手が出せない理由に起因するんですが。
上記の2つのカメラ何が気に入らないのかと聞かれれば、とにかく「上位機種の劣化版だから」という事に尽きる。これは日本国内メーカーに共通する傾向で下位機種になるとメインの差として画質等を落として価格差を正当化しているように思うんですよ。
Panasonicに関して言えばGH4/5からVaricamまでその間が無いのでここでは言及しませんが💦
カメラメーカー | モデル | レゾリューション | コーデック | ビットレート/カラーサンプリング |
Canon | C100mkII | 1920×1080 | AVCHD/H.264 | 35Mbit/sec 8bit 4:2:0 |
C300mkII | 4096×2160 | MPEG-4 AVC/H.264 | 410Mbit/sec 10bit 4:2:2 | |
Sony | FS5 | 3840×2160 | XAVC LongGOP | 100Mbit/sec 8bit 4:2:0 |
FS7 | 4096×2160 | XAVC Intra | 300Mbit/sec 10bit 4:2:2 |
上の表は代表的な設定を30pで撮影したとしての引用です。
簡単に言えば4Kで撮影できるけど8bit 4:2:0の低いビットレートコーデックでしか撮影できないというのが代表的でしょう。他にもIntra CodecとInter Codecの違いなど細かなところを見ていくといろいろあるんですが、、、。
勿論様々な理由があってこうなっているのは承知してますがこれが一番引っかかるんですよ!
それに引き替え海外カメラメーカー(ここではARRIとREDを参考にしますが)は画質はそのままに単純にレゾリューション(4KとかHDとか)で差を付けるんですね。
Camera Maker | Model | Resolution | Codec | bitrate/color sampling |
ARRI | AMIRA | 3200×1800 | ProRes | だいたい764MB/sec 12bit 4:4:4 |
ALEXA SXT | 3414 x 2198(Open Gate) | ProRes/RAW | だいたい764MB/sec 12bit 4:4:4/ 12bit RAW | |
RED | Scarlet-W | 5120 x 2700 | RAW | 100MB/sec 16bit compressed RAW |
EPIC-W | 8192 x 4320 | RAW | 270MB/sec 16bit compressed RAW |
上記も30pの平均設定の場合ですが、違いはレゾリューションとそれに伴ったビットレートぐらいでコーデックも一緒なんですね。
REDのScarlet-WとEpic-WはセンサーがDragonとHeliumで世代が変わったので一概に数字だけで違いは出せないけど基本思想は同じ。両社ともプロセッサーとレコーディングユニットの差で解像度とフレームレートが変わるけど他は全て上位機種と統一してる。
この辺がどうも日本のエンジニア&営業には分かってもらえないんだよな〜
プロの動画制作者の好みは解像度の差ではなくて後処理にも耐えるコーデックだったりすると思う、という今日この頃です🎬