Sony FX9 Firmware 2.0 入れてみた First Impression

何と、Sonyが予定を1ヶ月ほど繰り上げてPXW-FX9のファームウェア 2.0の提供を開始したので入れてちょっと触ってみたので印象を記しておこうと思う。

firmware 2.0 更新ページはこちら👇
https://www.sony.jp/ls-camera/update/pxw-fx9.html

以下は項目ごとのインプレッションです

Version 2.0で更新された主 な機能
記録フォーマットの選択肢を追加
・ˎProjectメニューのRec FormatのImager Scan ModeにFFcrop 5Kを追加しました。
・Imager Scan ModeでFF 6K、FFcrop 5Kま たはS35 4Kが選択されているときに、Video Formatを4096×2160に設定できるようにな りました。
・ProjectメニューのRec FormatのFrequency に24を追加しました。
[ご注意]
選択できるImager Scan ModeはFF 6K, FFcrop 5Kまた はS35 4Kで、Video Formatは4096×2160のみ対応して います。

↑これは予定されていた通り。感覚として5Kscanと6Kscanの差は想像していたよりはある(個人差あり)。後に記述するがScan Modeがタッチスクリーンで変更できるのが思いの外早く便利に感じた。

User 3D LUTに対応
RAW ViewerやBlackmagic Design Pty. Ltd. 製DaVinci Resolveで生成される17格子または 33格子のCUBEファイル(*.cube)をインポート できるようになりました。

↑まだ入れてみてないがおそらくFS7から想像できるに手順が面倒くさそう…という懸念が…

RAW出力に対応
本機に取り付けたXDCA-FX9(別売)のRAW OUT端子からRAW動画信号を出力できるように なりました。

↑XDCA-FX9を導入する予定が無いので…💦 もっと小さいRAW OUTだけできるユニットでも作ってくれればな〜

ハイダイナミックレンジ(HDR)に対 応
Hybrid Log Gamma(HLG)に対応し、ダイナ ミックレンジを拡大した撮影が可能になりまし た。
HLGは次の2種類から選択できます。
— Natural:ITU-R BT.2100(HLG)に準拠した特 性があります。
— Live:ITU-R BT.2100(HLG)に準拠し、より HDRの効果を引き出す特性があります。
HDR設定時、色域はITU-R BT.2020相当に拡張 されます。

↑HLGということでこれもライブなどTV系を意識したアップデート。個人的にはあまり使わなそう〜😅 Naturalはナチュライルな発色だけど、Liveは結構ギラッとした感じで所謂昔ながらのSony Lookに近い印象でした。

スロー &クイックモーションのフ レームレート追加
ProjectメニューのRec FormatのImager Scan ModeがFF 2Kのときの対応フレームレートとし て、150fpsと180fpsを追加しました。

↑これは待ってました。5Kscanでの60fps、2Kscanで180fpsができるように。操作手順は以前と変わらず。Menuに潜らなくてもS&Qボタンを長押しでfpsを変えられるのを今回初めて知ったのは内緒です🙊

ISO/Gain設定可能範囲を拡大
ProjectメニューのBase SettingのShooting ModeがSDRまたはHDRのときのISOおよび Gainの設定可能範囲を拡大しました。
— ゲイン設定モードがISOの場合は、最大ISO102400まで設定可能になりました。
— ゲイン設定モードがdBの場合は、27dBまで設定可能になりました。

↑ISOは基本baseの800か4000での運用が殆どなのであまり影響なし。

AF機能の改善
・人の顔だけでなく瞳も検出してフォーカスを 合わせることができるようになりました。
・フォーカスエリアがFlexible Spotもしくは Zoneのとき、タッチ操作でフォーカスエリア 枠を移動させることができるようになりまし た。
・AFトランジション速度とAF乗り移り感度設定をアサイナブルボタンに割り当てられるよ うになりました。
・Cine EIモード時やGammaをS-Log3に設定したときの顔/瞳検出AFの性能を向上させま した。

↑・瞳フォーカスは場面によっては大いに助かる。以上
・AFトランジション速度とAF乗り換え感度をアサインできるようになったのは便利ですね。私は早速8番にアサインしました。合わせてWIDE/ZONE/Flexible Spotの切り替えを7番にアサインしてAFを使う際の切り替えをスムースにできるよう画策中。長押しでモードを変えられるのだけれど、短押しでフォーカスエリアのOn/Off切り替えというのを今回初めて知ったのも内緒🙊
・あまり今まで感じたことはなかったですがS-Log3での顔/瞳検出はover/under exposeした時に精度が下がると聞いているのでこれも改善できていれば良いことだなと。

ステータス画面での設定変更に対応
ステータス画面にて一部設定値の変更を可能に しました。マルチファンクションダイヤルやマ ルチセレクターで項目を選択したり、タッチ操作での選択も可能です。

↑今までステータスは音声さんのレベル合わせ程度にしか使うことがなかったのですが、タッチ操作で設定を変更できるようになったのでこれからは使うことが多くなりそう。動作に若干のもっさり感はあるけど想像していたよりは悪くなかったなという感想。今までMenuに潜って変えていた設定がここで変えられるようになったので使用頻度は飛躍的に上がりそう。

6G SDI出力に対応
システム周波数が29.97、25、24、23.98のと きに、SDI OUT端子から4K/QFHDの解像度の 信号が出力できるようになりました。

↑待ってましたの機能!というかこれが出来てないのに発売しちゃうあたりが昨今のSonyの狂っているところで、別に嫌いじゃないです。
でもこれでSDI1から4K信号がOut出来るようになりました。FS7の時と同様、SDI1(4K)+HDMI(4K)(SDI2 OFF)とSDI1(HD)+SDI2(HD)+HDMI(HD)の2種類から選ぶ方式で撮影状況によっては混乱を呼びそうな設定です。
– (すでにFirmware1.04以前はどうだったか忘れてしまいましたが)CineEIモードの場合firmare2.0からはMLUTがONになっていてもSDI1の信号はSLogで出力できる(になる)設定のようです。悪しからず。

Audio機能の改善
・本機に取り付けたXDCA-FX9(別売)のワイヤ レスレシーバー挿入部にポータブルワイヤレ スチューナーを装着してワイヤレスマイクを 使用できるようになりました。対応するポー タブルワイヤレスチューナーは次の2種類で す。
— UHFシンセサイザーダイバーシティチュー ナー URX-S03D
— デジタルワイヤレスレシーバー DWR- S02DN
・本機のマルチインターフェースシューに装着 するXLRアダプターキットXLR-K3Mのデジタ ルオーディオインターフェースに対応しまし た。

↑今のところ使う予定なし!XLR-K3Mは必要に駆られれば…ですけどね。

USBテザリングに対応
本機に取り付けたXDCA-FX9(別売)とスマート フォンをUSBケーブルで接続し、スマートフォ ンの回線を使用してインターネットに接続でき るようになりました。

↑今のところ使う予定なし!

アイリスのT値表示に対応
T値表示に対応しているレンズを装着したとき にアイリス表示をT値で表示可能になりました。

↑そういう場面に遭遇すれば便利でしょう。

パスワードセキュリティの強化
セキュリティ強化のため、Basic認証に使用す るパスワードに8文字以上の英数字をそれぞれ1 文字以上使用することを必須としました。

↑正直使ったことない😅

イメージャースキャンモードS35 2K 時の画質改善
ProjectメニューのRec FormatのImager Scan ModeでS35 2Kを選択しているときの画質を改 善しました。

↑あまり個人的には使わない設定ですがもしもの時には使うかもしれないので… あり!

あくまでインストールして触って1時間ぐらいでの感想なので実際の現場に持ち出すとまた印象が変わってくるかもしれません。

以上first impressionでした❗

Share

Sigma MC-11とCanon EFレンズ

結構ショックな事実があったので記しておこうと思います

SonyのEマウントにEFレンズを装着するために使うマウント変換アダプター
長年MetabonesのEF-Eアダプターをスピードブースターと非スピードブースターの両方使ってきましたが、この度Sigmaが発売しているMC-11に変更してみました
https://amzn.to/3158nkv

Sigma MC-11

もの自体は発売さてから時間も経っているし、作りも良さそう、機能としても変換アダプターとして最低限の仕事はしてくれます。

しか〜し❗
EマウントのカメラにこのアダプターならAFが動くというレビューなんかを信じて導入してみたものの…
AFが動くのはSigma製のEFマウントレンズだけのようです(動画)
(Canon製のEFレンズしか試していませんが)静止画では問題無くAFが動くものの、動画にした途端カメラ側がMFレンズとして認識してしまいます😭
αでも動画機でも同じでした😱
レンズを取り付けた時やカメラの電源を入れた瞬間はAFモーターを回しているのでソフトウェアが最適化されていないだけだとは思うのですが…

Sigmaさんは自社製のレンズが動くように作っている製品だと思うのでしょうがないと言えばしょうがないのですが、、、

同じEFマウントと言えども全く同じ動作をしてくれるということでもないようです。
リバースエンジニアリングの難しさを痛感させられる2020年夏でした。。。

Share

Cartoni SDSという三脚

少し前になりますが三脚の脚を新調しました。
三脚というと通常カメラを載せる雲台と脚部分を併せて「三脚」と呼びますが今回は脚のみです

イタリアはローマに本拠地を置く “Cartoni” という会社のT628/2Cという三脚

この脚が非常に秀逸
2017年のNABで発表されていたのを発見して以来ずっど動向を探っていたのですが今年のIBC辺りから出荷が始まったようで早速海外から取り寄せてみたところ、、、

最高です❗️

私が買ったのはT628/2Cというカーボンファイバー製の脚です。
他にもアルミ製のT628/2というモデルもあります。
100mm ball用の脚ですが最近になって75mm用も出荷されているようです。

動画で確認してもらえば分かりますがいろいろと痒いところに手が届く作りになっていて、三脚の脚の部分に関しては今まで現場でイラッとする事が多かった自分にとっては非常にスムースに運用が出来て心の平和が保たれる!

  • Lock 1つで脚の上部下部の伸び縮みが出来る(S社のSpeedLockとほぼ同じ機構)
  • Smart LockというMid Spreaderの伸縮が楽/早い
  • Spreaderに繋がる紐を引くだけで三脚が畳める
  • 持ち手が付いているので持ち運びも楽
  • S社の同等品より若干軽く若干お安い💸

文字にしてみるとなんてことない改良/改善のようですがこれが少しずつ重なってストレスになっていくのが撮影仕事というもの。

脚の伸び縮み スプレッダーの伸び縮みに費やされるエナジーが短縮されただけでだいぶ楽になりました。特にMid Spreaderのボタンを押したりネジを緩めたりしなくても縮む機構は秀逸なのでこの三脚を検討中の人には併せてお勧めしたいですね。

ただ残念なのはCartoniを取り扱っている代理店はあるものの、特殊機材 通称 特機 の扱いだけで三脚を輸入していないこと。
そんなこんなで自己責任になりますが海外から個人輸入するしか入手の手段がないところが残念なところです。

Share

DaVinci Resolveのviewerが…

カラコレしてて困った! パート2

今日はシコシコとカラコレにいそしてんでいたんです
私のMacにはモニターが3つ

  • Thunderbolt Display
  • EIZO CG277
  • Sony PVM-A170 (via Blackmagic Design UltraStudio Mini Monitor)

Thunderbolt Displayはオーガナイズ用
EIZO CG277はメインのビューアー
Sony PVM-A170 (via Blackmagic Design UltraStudio Mini Monitor)で色確認

Sonyの業務用モニターPVM-A170以外はx-rite i1 DisplayとEIZO内蔵ProbeでCalibration済です

DaVinci ResolveでREDのフッテージをカラコレしてると

ん!?

ってな感じでMain MonitorのEIZOさんに写っている映像だけが(ギャグじゃなくてね)非常にテカテカした色になってて、Full Screenで映像を確認しているSonyのMonitorだと全然色がのってこない(のってない)という、、、

なんでだ〜!!!???となってもう一度PCモニターの方はキャリブレーションし直してみても変わらない、、、

そこで閃きました✨️
またどこかの☑️だな!と。

それでまた1時間ほど あ〜でもない こ〜でもない と設定をいじっていると、、、

見つけました!

この☑️が入っていたせいでViewerの中の映像に意図せずPCモニターの色設定が適応されてしまい正しい色でモニター出来ないという、、、
なんとも本末転倒な事になっていたのでした〜
この☑️を外す事で問題解決、正しくモニタリング出来るようになりましたが、、、

デフォルトでOnになっているようですが、そもそも何故この様な設定が、、、?
どんな場面で使うんでしょうか?

Photoshopと一緒で掘っても掘っても謎多きカラコレの世界です。。。

Share

RED HeliumとDaVinci Resolveと…

Red Epic-Wで撮影した素材をBlackmagic Design DaVinci ResolveでGradingしようとしたときの事象です。

私のMac Pro 2013(通称ゴミ箱) macOS 10.13.2でHeliumセンサーのEpic-Wで撮影した素材を取り込んだところDaVinci Resolve上で映像が表示されないトラブルにあいました。
DaVinci Resolveのバージョンは14.2
Studioバージョンです

何時間か格闘した結果……
原因はHardware Configuration内のGPU Processing Modeにあることが分かりました。

普段(デフォルト)はAutoになっていると思われますが、コレを”Metal”設定に変えたところ問題なく表示されるようになりました。
以前はOpenCLで運用だったと思いますがmacOS High Sierra 10.13になった辺りからこの設定がややこしくなってきてますね。ちなみにOpenCL設定にもしてみましたが同じく映像は表示されませんでした。
次のバージョンのOSからはMetalが2になるとかならないとか……

Red以外の素材の場合なかなか触らない(触らないでいい)この設定項目
また一つ勉強になりましたm(_ _)m

Share